【渡航準備ガイド】忘れないで!駐在帯同による退職後は失業手当給付延長等の手続きを。

駐在に伴い、帯同されるご家族の方は、お仕事を退職される方も多いのではないでしょうか。

これまで退職の経験がない方は特に、どんな手続きが必要なのか、不安に思われているかもしれません。

私もこの帯同がきっかけで、初めて退職を経験しましたので、その経験を基に、退職タイミングやその後の手続きについて、お伝えしたいと思います。

メルボルン

退職時期

退職時期は、渡航の1ヶ月前にしました。

退職時期を決める際には、「少し余裕があった方が良いかな」程度の気持ちで決めましたが、実際にその時期が訪れると、後述する各種手続きを完了して渡航するにはギリギリのタイミングであったことがわかりました。

退職時期に悩んでおられる帯同予定の方は、少し余裕を持った時期に退職されることをおすすめします。

健康保険被扶養者申請

在職中の保険証が使えるのは退職日までです。

退職時に勤務先から資格喪失証明書と源泉徴収票をもらい、それを夫の勤務先に提出すると、保険証を発行してもらえるという流れでした。

困ったのが、保険証が失効してから、夫の勤務先から保険証をもらうまでの期間に医療機関にかかると、100%負担になってしまうこと。

私は保険証が失効してから新しくもらえるまでに約20日程度かかり、渡航1週間前に保険証をもらえました。

保険証が手元にない時期に通院した場合でも、夫の勤務先から保険証を発行してもらった後に、手続きを経て返金してもらうことも可能なようです。ですが、渡航までの残り短い期間で返金手続きができるか不安でした。

そのため私は、できるだけ医療機関には退職前にかかるようにし、実費負担や返金手続きをしないで良いように、通院時期を調整しました。

渡航前には日本で医療機関にかかっておこうとお考えの方も多いと思いますが、健康保険証が手元にない期間にくれぐれもご注意ください。

ハローワークへの失業手当受給期間延長申請

個人的に一番気を配って手続きをしたのが、ハローワークへの失業手当受給期間延長申請です。

詳しい手続きは、所管のハローワークに確認いただくことが確実と思いますが、私の手続きをご参考までに記載したいと思います。

雇用保険の被保険者が会社を退職した際には、一定の要件を満たすと失業手当が支給されます。失業手当を受け取るには再就職への意思を持ち、初回の支給までには1回、それ以降は2回以上の求職活動が必要です。

しかし、私は夫の海外駐在帯同により、すぐに就職活動をすることが出来ないので、失業手当受給期間延長申請をすることにしました。

失業手当の受給期間内なら、延長申請が可能

失業手当の受給期間は、原則として退職日の翌日から1年間です。一定の要件を満たした場合に限り、退職日の翌日から4年以内で延長申請ができます。

延長申請に必要な書類

1.受給期間延長申請書

郵送でも請求できるようですが、私は今後の手続きの流れも詳しく聞きたかったので、事前にハローワーク窓口にもらいに行きました。

2.離職票

元勤務先が発行するものです。退職後に直接または郵送で本人に手渡されます。私は離職票が届いたらすぐにハローワークに申請に行けるようにその他の書類の準備は済ませておきました。

3.延長理由を証明する書類

海外駐在の帯同が理由の場合、夫の会社が発行する「海外赴任証明書」と、「入国の記録がわかるパスポートの写し」の提出を求められました。「海外赴任証明書」は夫から会社に依頼してもらい1・2と併せて提出し、「入国の記録がわかるパスポートの写し」は、入国後に該当ページの写真を撮り、国内にいる家族からハローワークに郵送してもらいました。

4.本人確認書類

運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどのうち一つを持参してください。

延長申請の提出時期

退職後から2週間ほどで元勤務先から「離職票」が届いたので、その後すぐに申請に行きました。離職から1ヶ月経っていないが問題ないか質問したところ、問題なく受け付けてもらえました。

受付完了の通知

ハローワークでの処理が完了したら、「受給期間延長通知書」を郵送してくれます。私は実家の住所に郵送してもらえるよう、返信用封筒を用意しました。

駐在・帯同前の準備は計画的に

今後、実際に帯同が決定してからの、私たちのToDoリストとスケジュールも整理したいと思います。

これから駐在や帯同を控えている方が、少しでも楽に、後悔なく準備ができるヒントになれば幸いです。

このブログを読んでくださっている方々の駐在生活が楽しいものになりますように!

この記事は私が書いたよ!

anne

anne トラベルライター / 女性

2024年秋から駐在帯同のため、香港在住。結婚を機に帯同となり、日々試行錯誤しながら暮らしています。このブログでは、これから海外駐在予定の方や駐在中の方へ向けて、香港の最新お役立ち情報や、海外駐在帯同のあれこれを発信しています。これまで旅行した国は17か国。夢は夫とクルーズ船で世界一周旅行をしながらこれまで旅行した国の思い出話をすること。

TOP